螺旋式うぇーぶ

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バラノラが長文を書きたいときのためのブログ

【黒庭ビート】の魅力

諸君、《ブラック・ガーデン》使ってる?

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攻撃力800のモンスターを蘇生させるためだけに使っている?
相手フィールドにモンスターを特殊召喚するためだけに使っている?
そもそも裁定が複雑で難しい
No,No.そんなことではいけない。
この記事では、そんな儚くも美しい《ブラック・ガーデン》、通称“黒庭”を使ったビートダウンデッキ、【黒庭ビート】の魅力を書き綴っていく。

デッキレシピ

デッキレシピは以下。

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楽しそうなデッキである。 

《ブラック・ガーデン》とは

《ブラック・ガーデン》は、すべてのモンスターの攻撃力を半減させ、互いの場にトークンを生み出し続けるといった、なんとも凶悪な効果を持った非常に個性的なフィールド魔法である。

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その攻撃力半減効果、後半の蘇生効果は、他に類を見ない非常に難解なテキストであるが故、その諸裁定も同様に非常に難解である。

しかし、“攻撃力を半減させる”効果の諸裁定が、デュエリストである諸君の前に立ちはだかる壁となるのは、初めてのことではないであろう。

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その諸裁定の確認は諸君に任せるとして、ここでは当デッキで用いる黒庭の性質を説明しておく。

当デッキは、黒庭の強力な妨害効果を最大限利用するデッキである。

相手モンスターの攻撃力を半減させ、自分の場にトークンを生み出すことにより相手の戦力を低下させ、自分の戦力を向上させることが黒庭の役割である。

それには、自分モンスターに黒庭の影響を受けさせないことが鍵となる。

それに加え、自分の場に生み出されるトークンを効率よく戦力に変換することも重要である。

次項からは、それを達成する他の採用カードについて説明する。

採用カード群

5シンクロ

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《ガーデン・ローズ・メイデン》

特殊召喚時、黒庭をサーチorサルベージする効果を持つ。

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メイデンは、当デッキの中核を担うキーカードである。

さらには、当デッキを扱う上で目の保養となる重要なカードでもある。

このカードをシンクロ召喚するために、1枚で5シンクロできるカードが、実に計10枚も採用されている。

初手握率は78%である。

《ドラコネット》

《魂喰いオヴィラプター

《マスマティシャン》

《サイバネット・マイニング》

《化石調査》

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これらのカードから、時には《カーボネドン》を経由し通常ドラゴンチューナーを特殊召喚し5シンクロを達成する。

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5シンクロカード群はメイデンを出すためだけのものではない。

黒庭サーチが目的のメイデンは1度シンクロ召喚するだけで十分である。

それ以降、これらのカードはこのカードをシンクロ召喚する媒体となる。

《星杯の神子イヴ》

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“パワー”である。そして、目の保養である。

神子から《星遺物の守護竜》をサーチし守護竜の展開を行うことで、当デッキは“パワー”を得る。

強力なドラゴン族モンスター《ヴァレルソード・ドラゴン》や《銀河眼の光子竜》を場に出して、圧倒的なワンキルを狙うのである。

以上が、メイデンと神子をその頂点に置く5シンクロカード群である。

トークンが破壊された時”カード

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トークンが大量に生成されたとしても、それがただ攻撃されて無くなってしまっては意味がない。

そこで、トークンが大量に破壊されることを利用し、“トークンが破壊された時”にアドバンテージが得られる永続カード群を採用した。

そう、当デッキでは、破壊されるためにトークンを出すのである。

《補給部隊》

《憑依解放》

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他に任意のモンスターが破壊された時にアドバンテージが得られる永続カードは、全てのカードプールにおいて《竜星の具象化》くらいである。

憑依解放で特殊召喚する闇属性でない守備力1500の魔法使い族モンスターは、以下を採用した。

《お注射天使リリー》

《火霊使いヒータ》

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リリーは、数少ない黒庭の影響を受けないモンスター群の内の1体である。

黒庭下で攻撃力3200を誇り、トークンを攻撃することで戦闘ダメージ2400をいとも簡単に叩き出すのである。

相手は戦闘でトークンを破壊したと思ったら、デッキから攻撃力3200をポンと出されるのである。

自分の場の攻撃力800トークンと共に。

ヒータは憑依解放下で戦闘破壊耐性を得、場持ちが良い。

また、その後《灼熱の火霊使いヒータ》のリンク素材となる。

なお、灼熱ヒータの採用理由に黒庭との関連は無い。

憑依解放下で出して、なんかイイ感じだからである。

目を保養である。

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灼熱ヒータを採用したことにより、そのサーチ先である守備力1500以下の炎属性モンスターも採用したくなった。

そこで名が挙がったのが、《怒炎壊獣ドゴラン》である。

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壊獣モンスターは、元より黒庭と相性が良い。

黒庭下で壊獣を相手の場に特殊召喚した場合、その攻撃力は半減され自分の場にトークンが生み出されるのである。

強力なモンスターを相手に与える脅威はほぼ無くなる。

また、ドゴランは、時にはヒータのリバース効果の対象となり、時にはオヴィラプターのサーチ先ともなる。

当デッキにおいて非常に使い勝手が良いのである。

ティアマトン

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鉄騎龍ティアマトン》

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独特なテキストを持つ手札誘発モンスター。

当デッキでは黒庭によって互いの場がトークンで埋め尽くされる。

故に、ティアマトンの発動条件が満たされやすいのである。

また、互いのカードを破壊する効果は、自分のトークンこそ破壊できないが、破壊をトリガーとする効果を持つカードを多数採用している当デッキとの相性が良い。

あと、Kakkoii.

アーティファクトの神智》

アーティファクト‐モラルタ》

アーティファクト‐デスサイズ》

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唐突だが、アーティファクトである。

当デッキは、フィールド魔法である黒庭に頼り切っている上、その他永続カードも多数採用している。

そんな当デッキが、初手握率15%である《ハーピィの羽根帚》を打たれると、どうなるかは目にもの見えているであろう。

そこにあるのは、である。

さすがに全体の15%がそれだけの理由で死となっていては、対戦相手にも

「羽根帚でw 場にはメイデンだけw 勝ちw」

と言われてしまい、誰にも得が発生しない。損の無償降臨である。

 羽根帚に“ある程度”耐性を持つ構築にすることを余儀無くされた。

もっとも、アーティファクトでは大して羽根帚には強くなく、それだけであれば《スターライト・ロード》などもっと適切なカードがあるのだが、事態は初手の羽根帚だけに留まらず、デュエル中いかなる時も黒庭その他の除去に怯えなければならないのだ。

吟味の結果、汎用性を持ち合わせるアーティファクトの採用に至った。

ティアマトンでアーティファクトを破壊する動きは圧巻である。

銀河眼の光子竜

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「単体項目を設けるだなんて、さぞ重要なカードなんだろう」とお思いだろうが、そうではない。
当デッキにおいて、他のカードとの関連が皆無なのである。

故に、単体項目という措置を取らざるを得なかった。

銀河眼は、先述の守護竜展開で《守護竜エルピィ》から特殊召喚する筆頭モンスターである。

その効果により、黒庭の半減を適用されても戦闘を介することで直ちに攻撃力を元に戻すことができる。

当初は“黒庭の影響を受けないモンスター”として採用を考えたが、実際に採用してみたところ、ただの“召喚制限の無い攻撃力3000ドラゴン”であった。

リンクモンスター

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《水晶機巧‐ハリファイバー》

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神子からの守護竜展開に必要である。

また、《サイバース・ガジェット》を用いた5シンクロにもこのカードが必要である。

相手の妨害をメインの戦術とする当デッキにおいて、妨害数を増やしてくれる重要なカードである。パワーである。

《魔界の警邏課デスポリス》

パワーコード・トーカー》

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モンスターの数以外リンク素材の指定が無いリンク2、3である。

当デッキにおいて、トークンを素材にできるリンクモンスターは重要である。

黒庭の蘇生効果を存分に活かすには、自分の場のトークンの数をコントロールすることが必要不可欠なのである。

さらに、パワーコードは例の“黒庭の影響を受けないモンスター”群の一員である。

リンク先のモンスターをリリースすることでダメージ計算時のみ攻撃力を元々の攻撃力の倍にする効果のおかげで、半減を無視して4600になる上、その後は攻撃力2300に戻るのである。

シンクロモンスター

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 ハリファイバーを使って相手ターンにシンクロするためのカード群である。

☆2と☆5の組み合わせで、☆7や☆9を狙うのである(ローズトークンは☆2である)。

特に《月華竜 ブラック・ローズ》はメイデンの蘇生効果で蘇生して除去効果を打てるので、積極的に出しにいくべきである。

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“ブラック・ローズ”と黒庭はやはり相性が良いのである。

・・・

以上が、当デッキの採用カードである。

メイデンループ

黒庭は、黒庭自身と場のトークンを2体破壊することで墓地のメイデンを特殊召喚できる。

特殊召喚時、メイデンは黒庭をサーチorサルベージできる。

そうすることで、実質的にトークンの消費だけでメイデンを蘇生できるのである。

当デッキのメイン戦術である。

そしてこのコンボの神髄は、メイデンが場に出てかわいいというだけでなく、黒庭が手札に戻るところにある。

2ターン目以降、守護竜展開で攻め込みたくても黒庭に妨害されてしまうなんていう時は、まずデスポリスやパワーコードトークンの数を調整し、黒庭でメイデンを蘇生しつつ場の黒庭を手札に戻してから展開すれば良いのである。

そして展開の後、倒しきれてなくても黒庭を貼った状態で相手にターンを回せるのである。

これぞ黒庭⇔メイデンの究極的無限ループ

†ゴッド・ツイン・ガーデン†

・・・

これで当デッキの紹介はおしまいである。

おわりに

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【黒庭ビート】は魅力的である。

やはり黒庭は場に維持してこそ輝くカードである。

決してソリティアのお供ではない。

諸君にもこれからは、相手への妨害のために、邪魔のために、いじわるのために、黒庭を使ってほしい。

なお、【黒庭ビート】はまだまだ成長中である。

これからの成長過程の報告にも期待してほしい。

それでは。