やあ。
みんなは(大会で)斬機、使ってる?
使ってないよね。知ってる。
わたくしは、最近開催されているオンライン大会折紙CSで斬機を使っていて、5/31の大会ではトーナメントにも進出できた(ベスト7)。
折紙CS 5/31 (オンライン大会)
— バラノラ (@psychicbaranora) 2020年5月31日
斬機使って5-2のベスト7でした~
ドラグマ ○×○
閃刀姫 ○○
深海 ×○○
閃刀姫 ○○
SPYRAL ×○○
恐竜 ×○×
↓トナメ
HERO ○××
✌️は○○×××××
トナメ進出!やったね! pic.twitter.com/bUriSIJgsf
だからきょうは、その斬機デッキの解説をしようかな。
斬機のことを全く知らない人も多いだろうから、この記事ではまず斬機がどういうデッキなのかという基礎知識を解説する。
細かい知識の応用やプレイングのテクニックなどは、まだ書くかは分からない次の記事の方にまとめようと思う。
そして、この記事は全て大会レベルの構築の話なので、カジュアルの人は注意。
斬機の目的
カードやデッキの紹介の前に少しだけ、デッキの方向性だけ話しておきたい。
斬機は、いわゆる展開系のデッキ。
選択権があれば先攻を取って、サイバース族の展開力で「妨害+耐性+リソース」を作りにいくという、典型的な展開系。TenKeiTeKinaTenKaiKei、略してTKTKTKK。
後攻のときはもちろん捲ってからワンキル。
それを前提にこの記事を読み進めてほしい。
なぜこんな当たり前のことをわざわざ1項目使って書いたのかというと、斬機がこういうデッキだとすら知られていないという自負があるからである。
斬機は“後攻を取ってファイナルシグマでワンキルするデッキ”ではない。
斬機の採用カード
先日の大会でトナメに行った構築はこれ。
この構築に採用しているサイバース族モンスターを以下の早見表にまとめた。
個別解説の前に少しだけ、採用カードの方針を喋らせてほしい。
後で詳しく解説するけども、斬機の初動はサイバース族2体を場に並べること。
故に、その採用カードは手札からssできるサイバース族が中心となっている。
これだけ分かってもらえれば、あとは個別に解説する。
アディオン、サブトラ
手札からssできる斬機ネーム。
ss条件が緩く、採用カードの中で最も優秀な初動カード。
斬機ネームであることも、超階乗(罠)を強く打つために必要なので重要。
打点変動も自分の都合の良いように使えるので地味に優秀な効果。
初手に最も欲しいカードなので3枚ずつ。
シグマ
手札墓地からssできる斬機ネーム・・・と思いきや、初動で使うときはssしたら除外されてしまい超階乗のタネにならないので半斬機ネーム扱い。
とはいえss条件は緩くnsすれば墓地に行くので優秀な部類。
墓地からも出せるが、こと初動に関しては墓地から出すことは全く無い。
チューナーであることも同様で、どちらの特性も終盤に輝くのである。
優秀なので3枚。
バランサー
召喚権を増やす効果と、除外されたとき手札から何かをssする効果。
除外の方の効果はサイバースウィキッドで墓地から除外すると使える。
つまりバランサー1枚で他の(自己ssできない)モンスターを2体手札から吐けるのだと思ってもらってよい。
召喚権自体は必要だが、モンスターの数より召喚の回数を重視するため3枚。
デバッガー
このデッキでサーチ先は
マイクロ・コーダー
コード・ジェネレーター
バックアップ・セクレタリー
の3種があるが、それぞれ役割が違う。
その役割は各カードの項目で説明するとして、デバッガーはそれらを的確にサーチし分けられる。
どれもデバッガーでしかできないことなので、価値が高いと判断し3枚。
パラレル
ssできる2体分。
この文面だけ見ると破格の性能だが、実際は初動で使うというよりは初動でコケたときのケアで使うという役割が大きい。
ss条件が比較的厳しめなのとnsできない点で若干使いにくいが、数少ないニビル後に展開できる可能性を残すカードなので3枚。
もちろんケアと関係なく初動で使ってもよい。
ここまでが初動として優秀なカードであり、3積みしているカード。
ここからは初動としては優秀ではないが、別の理由で採用しているカード。
優秀ではないのだが、全て普通にサイバース族ではあるため、最低限サイバース族2体初動の1枚分になることはできる。
ダイア
X素材になるとXモンスターになんでも無効効果を付与する効果と、召喚時に☆4を釣り上げる効果。
相手ターンに超階乗でダイアを含めてX召喚することで制圧モンスターを生み出せる。
チューナーなのでウィキッドでサーチでき、2ターン目以降は召喚して展開カードとして使う。
その際釣り上げたモンスターと即座にXするとそれにもなんでも無効がつくため妨害を妨害できる。
1ターン目に超階乗のタネとして墓地に落としておく分と2ターン目に召喚する分で2枚。
ナブラ
1体リリースすると斬機をリクルートできるチューナー。
初動ではウィキッドでサーチして場に出し、ダイアをリクルートするという動きが基本となる。
2ターン目もしくは後攻ではマルチをリクルートしてファイナルに繋ぐ。
墓地に落ちててもダランベルシアンで蘇生できるため1枚。
マルチ
レベル8になれる効果と、墓地に落ちたらEXゾーンのサイバースの攻撃力を2倍にできる効果。
先攻1ターン目は出番は無く、2ターン目以降か後攻でナブラからリクルートしてファイナルを出すためだけに使う。
墓地に落ちてもダランで蘇生できるし、そもそも墓地に落ちないため1枚。
コーダー
手札からコードトーカーの素材になれる効果と、コードトーカーの素材になるとサイバネットをサーチできる効果。
このデッキにおいてコードトーカーはインヴァートとアクセスの2枚があり、ほとんどインヴァートのために使う。
初動でデバッガーを召喚してコーダーをサーチしておき、ナブラを手札から出すためのインヴァートの素材とすることでコンフリクトをサーチする。
すると、いつもの初動にデバッガーが絡むだけで盤面に強力なカウンター罠を追加できる。
それ以外に使い道は無いため1枚。
ジェネレーター
コーダーと似た効果だが、サイバネットサーチの代わりに攻撃力1200以下サイバースを墓地に落とせる。
初動に斬機が絡まない場合、先攻展開後墓地にある斬機はナブラ+ダイアの2枚で、どうしても超階乗が弱くなってしまう。
が、斬機は無くともデバッガーがある場合はジェネレーターをサーチしてインヴァートに使ってシグマを墓地に落とせる。
というように、デバッガーを斬機ネーム扱いにできるため1枚採用。
バックアップ
デバッガーでサーチできてssできる。
これの最も重要な点はデバッガーが1枚初動になるというところにある。
もっとも、これだと斬機ネームを使用していないため超階乗が弱くなってしまうが、展開できないよりはマシである。
その他、2ターン目以降や後攻のときも手札リンクはあまり役に立たないためバックアップを優先することが多い。
サーチ先の選択肢であるため1枚採用。
普通にssできるため初動としても弱くはない。
以上が、採用しているサイバース族モンスター。
後半の採用枚数が3枚未満カードは比較的引きたくない、デッキの中にいてほしいカードではあるのだが、引いてしまっても先も言った通り最低限サイバース族モンスター1体分にはなる準初動カードである。
しかも、ただのサイバース族モンスター1体分として扱うだけではなく、それぞれ固有の(引いてしまった場合の)使い道がある。
それについては、追い追い。
ここからは、他の採用カードを見ていこう。
汎用カードもある上、その採用理由を厳密に語ることはこの時点ではそこまで必要でないと思うので、ささっと。
超階乗
墓地の斬機3枚でXする罠。
このデッキの妨害の要であり、先攻で盤面を作った後はこのカードを最も大事にする。
先攻で出すダランのサーチ先は主に超階乗だけども、超階乗を素引きしてしまっているときは別のカードのサーチに回せるのでそれはそれでよい。
当初は2枚採用していたが2回打つことはほとんどなかったので1枚。
方程式
斬機を攻撃力1000上げて蘇生できる。
エルドリッチなど防御力がすさまじい相手と戦うときにアタッカーの数が足りなくなることがあったので、1枚で3000打点を出せる方程式を1枚採用した。
ファイナルを出しても勝ちきれなかったときにファイナルでサーチするカードの筆頭でもある。
斬機モンスター+方程式の2枚で初動になるため、引いてしまっても困らない。
コンフリクト
先の通りコーダーでサーチして妨害の質を上げる。
引いてしまったら普通に伏せればよいが、初動に絡まないので若干困る。
もちろん1枚。
灰流、墓穴、抹殺
先攻展開を邪魔されたくないので3枚ずつ。
詳細は割愛。
G、ニビル、ヴェーラー、無限
抹殺用。1戦目で後攻になったときに展開系の展開を眺めるだけになるのもイヤなので、それを気持ち程度に止めるつもりでもある。
もちろん1枚ずつ。
羽根
羽根。
後ろに直接触れるカードをメインに1枚は入れておきたいという気持ち。
メインデッキのカードはこれで全て。
サイドのカードや、メインに入ってるカードのサイチェン後の役割などはこの記事の範疇を超える。
ここからは、EXのカードの解説に移る。
ダラン
4×2で出せて斬機のサーチ、1体リリースして手札墓地から斬機をssというこのデッキの展開の要。
先攻1ターン目では主に超階乗をサーチしてセット、それ以外ではアディオン、サブトラなどの展開カードをサーチして展開に繋げる。
ダイアを素材にすればなんでも無効が付くので、出すときはなるべくダイアを素材にしたいところ。
1ターン目で1枚、2ターン目で1枚使うので2枚は確実に必要。
3枚目は、斬機が墓地に3枚貯まらなくて超階乗でラプラが出せないとき(厳密にはこのときが2枚目で返しのターンの分が3枚目)やデュエルが長引いたときにのみ必要になるが、やはりそんなときダランがあった方がよいので3枚採用。
ダラン2枚にしていたときもあったが、ダラン3枚目の代わりに採用したリンクスパイダーよりはダラン3枚目の方が欲しいときが多かった。
ラプラ
4×3で出せて相手のモンスター、魔法罠、手札を1枚ずつ墓地へ送るという妨害の要。
さらにダイアを素材にしていればなんでも無効が付くので、超階乗1枚で最大4アドたらしめる重要なカード。
自分のターンで出すことはほぼ無く、超階乗は1枚しか採用していないので1枚採用。
ファイナル
EXゾーンに出すと対モンスターとの戦闘ダメージ倍化、完全耐性を得る。
しかも☆8になれるマルチを素材にすれば攻撃力は6000になるので、相手の攻撃力2000以下を攻撃すれば8000当たって勝利できる。
後攻や2ターン目以降はいつでもこのファイナルによるワンキルを狙うことになる。
重ねて言うが、構築段階でそれを目指すデッキではない。後攻は取らない。
実際はダランが出せればファイナルまで繋がり(後述)、しかもダイアのなんでも無効があるため後攻や2ターン目以降はいかにダランを通すかが勝敗の命運を握る。
完全耐性はあるものの相手ターンには攻撃力3000に戻るため耐性は全く信用できない。
特に、先攻1ターン目でファイナルを出すのなんかは意味不明。
ワンキルのときに使うだけなので1枚採用。
ウィキッド
サイバースチューナーのサーチと、自身&リンク先への耐性。
先攻展開でナブラをサーチする役割と、2ターン目でダイアをサーチするのが役割。
つまり、「妨害+耐性+リソース」のうち耐性とリソースの要。
斬機の先攻展開は並ぶモンスター自体は強くないので、普通なら次のターンに相手を倒せない。
のだが、ウィキッドで2ターン目にダイアをサーチしておけば返しのターンはダイア召喚から入れるため、即座にダイア入りダランを作ることができ、ファイナルまでも繋がる。
先攻展開の時点でウィキッドを場から離してしまうのは論外。
ディサイ、ディヴォ、リンクリ、メイジ、リンクロ、インヴァート、マスカレ
展開で使うカード。
詳細は展開ルートの項目で。
アストラム、アクセス
強いリンク4。
マスカレから出すか、返しのターンや後攻でファイナルでワンキルしないときに出す。
マスカレの先だし、アクセスとの兼ね合いもあってアストラムはユニコーンでもよいかな~とも思ったが、使ってみた結果手札コストを切るのがツライのとサイバース族じゃないのがイヤだったのでアストラムになった。
(めんどくさいので言ってなかったが、アディオン、サブトラ、シグマ、メイジは使ったターンサイバースしか出せなくなる誓約がある)
これでEXのカードも以上。
長かったけど、これで具体的なデュエルの中での動きを見ることができるようになった。
斬機の先攻展開
さっきからさんざん言っておきながら何をするか全く言ってなかった先攻展開についてついに解説する。遅くてごめんね。
斬機の先攻展開は先から言っている通りサイバース族2体からスタートする。
そこからは、基本となる展開の流れがあって、使うサイバース族モンスターや相手の妨害によって少しルートが変わって強くなったり弱くなったりする。
まずは、その基本となるルートを見てもらおう。
シグマ+サブトラ
サイバース族2体。
2体ともssできるので召喚権が余る。そして、斬機ネームを含む。
2体を出す。
2体でディサイディヴォ。
ディサイでディヴォをリリースしてトークン2体ss。
リンクリ、メイジを出す。
メイジで墓地にあるヤツを蘇生。
メイジでリンクロ。トークン2体ss。
リンクロリンクリでウィキッド。
トークンでリンクリ蘇生。
ウィキッドでナブラサーチ。
召喚権が余っているので、ナブラns。
ナブラでリンクリリリースダイアss。
ダイアを含めてダラン、超階乗サーチ。
ダランでトークンリリース、斬機蘇生。
残りの2体でマスカレ。
これで完成。
相手ターンに超階乗でラプラを出し、トリコロール墓地送り効果、ウィキッドのサーチ効果を起動する。
その後はダイア付与のなんでも無効があり、マスカレアストラムもできる。
ちなみに、ダランでなくリンクリを残すこともできるのだが、ダランは自分ターン中はなんでも無効を持っているため、残しておくとメイン終了時ニビルに耐性ができる(ダラン前のニビルはまた別の話)。
故に、ダイアで出したダランはどうしても消費しないといけないとき以外は優先的に残す。
あとは、メインモンスターゾーンを3つ開けておくことや、ウィキッドのリンク先を1つは開けておくこと、X素材やフィールドに斬機を残さないことも忘れずに。
これが、基本となるルートである。
ポイントとして、余った召喚権でナブラを出したということがある。
これは、ナブラを手札から出せればなんでもいいので、例えばサブトラ+パラレルなどという、召喚権は余らないが、サイバース族3体が出るという初手の場合は余分なサイバース族を消費して(リンクリと合わせて)インヴァートを出すという方法で全く同じルートを取ることが可能。
他にも、バランサー+シグマ(ns)という初手は召喚権も消費済み、サイバース族も2体だけなのだが、ウィキッドの除外コストをバランサーにすればバランサーの効果で手札のナブラを出せる。
つまり、これら基本ルートは厳密にいえばサイバース族2体+ナブラを手札から吐く方法で成立しているのである。
ナブラを手札から吐く方法とは、召喚権、インヴァートのためのサイバース族1体、墓地バランサーのどれかのこと。
デバッガー+サブトラ
この初手はどうだろう。
そう、これはサイバース族2体+インヴァートのためのサイバース族1体が用意できるので、先と同じルートが可能。
で、しかもその追加の1体とは紛れもなくかのコーダーなのでインヴァートを出す際にコンフリクトを手に入れられる。
なお、デバッガー+バックアップのような、斬機を含まない初手ならこのコーダーを代わりにジェネレーターにして斬機を3枚揃えよう。
コンフリクトを構えることより優先される事項だと思われる。
コーダーをサーチした場合はコンフリクトを打つためにインヴァートを残しておかなければならないので、ルートはこのようになる。
2体でディサイディヴォして・・・
ナブラサーチまでは同じ。
リンクリコーダーでインヴァート、ナブラss、コンフリクトget。
トークンリリースダイアss、ナブラダイアデバッガーでダランss、超階乗サーチ。
これで以上。マスカレは出ないけど、ダランとどちらを残すかの選択。
わたくしはダランを優先している。
サブトラ+サブトラ
これはどうだろうか。
これはつまり、サイバース族2体、終わり!という初手である。
ナブラを手札から吐く方法とやらが無い。
この場合、結果から言うとダランを残せない形で基本ルートと同じ展開が可能。
2体でディサイディヴォして・・・
ナブラサーチまでは同じ。しかしナブラを出す方法は・・・?
リンクリ+サブトラでインヴァート、ナブラss。
インヴァートリリースダイアss、ナブラダイアでダラン。
トークンリリース斬機ss、2体でマスカレ。
完成。これも、ダラン+インヴァートを残すかマスカレを出すか選択だけど、今度はマスカレを出してみた。
この微よわルートは、単純にそういう初手しか無いときにもやるけども、デバッガー+サブトラのデバッガーに無効を食らったとか、メイジに無効を食らったとか、つまり基本ルートの序盤に妨害を受けたときのルートの修正先にもなる。
ちなみにここまでで紹介したルートはどれもしれっと初手に斬機ネームを含むものばかりであったが、初手に斬機ネーム(デバッガーも)を含まないなら残念ながら超階乗ラプラはできない。
そんなときは、それでも基本ルートと同じ展開をして、相手ターンにダランを出す。
ダイアを含むので少なくともなんでも無効はあり、ウィキッドやマスカレもいるのでこれでも十分妨害として機能するだろう。
それで相手ターンを凌いだら、相手ターンにウィキッドとダランでサーチしておいた2枚の斬機カード(ダイアとサブトラ、など)を使ってキルを目指す。
デバッガー単機初動や、超階乗に墓穴を食らったとき(2体でXはできる)にこうなるので意識しておきたい。
斬機の後攻展開
続いては、後攻の展開。
とは言っても基本的な展開の仕方は先攻と同じで、サイバース族2体から展開する。
なお、後攻であるにも関わらず、ここから少し妨害を受けない前提の話をするが、ご了承いただきたい。
後攻でこんな狙い通りの展開ができることはほぼ無いということなんてわたくしだって1000000000000000000000000も承知である。
例えば同じく、シグマ+サブトラ。
ナブラ召喚までは先攻展開と同じ。
ここで、ウィキッドリリース、マルチss。
サブトラナブラでダランss、好きなものをサーチ。
トークンリリースナブラ蘇生。
マルチ☆8、ナブラマルチでファイナル。
という感じ。
攻撃力2000以下がいればもちろんのこと、がら空きでも合計8000あるので勝利できる。
勝利できなくても、ダランのサーチは残っているのでここから相手ターン超階乗なども可能。
はい。もちろんこれがそのまま通ることは少ないけども、先攻と同じ(か、それより弱い)条件でワンキルまで持っていけるルートなのでできるならこれを狙いたい。
妨害を受けて、ディサイディヴォ?ウィキッド?そんなの無理じゃい!となってからワンキルを狙う方法は次の項目で。
斬機のワンキル展開
ここでは、主に後攻や2ターン目以降に行うシンプルなワンキルルートを解説する。
ワンキルルートとは言ってもそれすなわちファイナルを出す方法であり、相手が守備表示しかいない、などファイナルを出しても勝利できないときはさらにまた別の手段を取らなければならない。
とは言え昨今はリンクモンスターもそれなりに流行っており、展開のために使ったヴェルテアナコンダやリンクロスなどがいることも珍しくないので、ファイナルによるワンキルは常に相手へのプレッシャーとなる。
シズク、サンライトウルフ、ガラテアなども恰好の的である。
で、ここから紹介する動きは(ほぼ)全てダラン単機からの動きとなる。
ダランを出せばファイナルが出せるという流れを確実に行いたいため、いくつかのパターンに分けて考える。
墓地ナブラあり、追加モンスターあり
先攻で動けた後の返しのターンにありがちな状況。
サーチしておいたダイアでダランを出せる。
追加モンスターとは、残ったウィキッドでもいいし、手札のテキトーなssモンスターでもよい。
ダイア+モンスターから、
ダイア召喚、斬機蘇生、ダランを立て、アディオンをサーチ。
テキトーなモンスターをリリースしてナブラを蘇生、アディオンをリリースしてマルチをss。
ナブラマルチでファイナル、3000+6000=9000。
と、このように追加モンスターがいるとダランを残せる。
つまり、なんでも無効を使えるし、打点も追加できる、強いパターン。
墓地ナブラあり、追加モンスター無し
同じく例えばダイア召喚から、
斬機を蘇生してダランを出し、アディオンサーチ。
アディオンリリースナブラ蘇生、ダランリリースマルチss。
ナブラマルチでファイナル。
こちらはダランを失うが、本当のダイア単機から動けるパターン。
ファイナルを出せさえすればよいことも多いので、よく行う。
墓地なんも無し、追加モンスターあり
後攻で展開の序盤を妨害されてナブラまで届かなかったときのルート。
ランク4+モンスターが出せればできる。
例えばウィキッド(効果無効)+パラレル×2から、
パラレル×2でダラン、ナブラサーチ。
ウィキッドリリースナブラss、ダランリリースマルチss。
で、ファイナル。
残念ながら、墓地にナブラが無いなら追加モンスター無しでダラン単機からファイナルを出すことはできない。
のだが、代わりにマルチが墓地にあればファイナルを出すことは可能。
墓地マルチあり、追加モンスター無し
墓地とは言ったが別に手札でもよい。
例えばサブトラ+アディオンから、
2体でダラン、シグマサーチ。
ダランでマルチ蘇生、シグマss。
で、ファイナル。というように、ナブラ無しに対応できる。
どのパターンも結局ダランを出してその効果でファイナルまで行く、というのは変わらないので、墓地の状況や追加できるモンスターの数などを把握して、相手の妨害を踏み越えられるか、を判断してワンキルを目指してほしい。
斬機のその他のテクニック
先攻展開時の誘発避け、誘発を食らった後の立て直し、ディサイのマリガン、準初動カードの使い道、斬機3枚が無いときの揃え方、超階乗の打ちどころ、ワンキル時の妨害避け、サイチェン後の立ち回り、元ネタの数学の話など、まだ喋っていないことは山ほどあるのだが、それをすべて書くには余白が狭すぎる。
し、書いたところですべてをパターン化できるわけでもないから結局は使用者個人が考えて立ち回ることが必要である。
し、ここまで書いたことで少なくとも斬機の基本的な知識は分かるだろうから、もうこれ以上はここには書かない!(めんどくさい)
この記事が好評であって、是非にとご所望があれば、続編としてもう少し踏み込んだ記事も書くかもしれない。
のだけど、それだけではこの項目があまりにもサミシイので、一つくらいはテクニックを書いておこうと思う。
コーダー、ジェネレーターの扱い
先まではコーダーらは準初動カードとして扱い、ただのサイバース族1体分にしかならないと言っていた。
が、実はコーダーらは初動カードとしての特有の使い道がある。それを紹介する。
なお、初動カードとしての使い道、なのでサイバース族2体+コーダーという初手の話ではなく、コーダー+ssサイバースというコーダーをディサイディヴォに巻き込まなければならない初手の話である。
コーダー(ジェネレーター)+バックアップから、
2体でディサイディヴォ、メイジssまで同じ。
メイジでコーダー蘇生、ナブラサーチまで。
コーダーリンクリでインヴァート、ナブラを吐きコーダーのフィールド素材効果でサブトラサーチ。
インヴァートリリースダイアss、2体でダラン。
トークンリリース斬機蘇生、サブトラ斬機でマスカレ。
というふうに、ダランも残せるし初手に斬機ネームは無かったのに斬機を3枚揃えられた。
ジェネレーターもフィールド素材効果で斬機をサーチできるため、これでコーダー、ジェネレーターは実質斬機ネームとなる。
コーダー+サブトラのようなときは既に斬機ネームを持ってるので、コンフリクト確保に充てられる。
これにて泣く泣くテクニックの紹介を終えることにする。
斬機の不採用カード
別にわざわざ紹介する必要も無いとは思うけど、○○を採用していないのはなんで?と気になる人もいるかもしれないので、一応紹介しておく。
ディヴィジョン
ナブラみたいな効果の非チューナー。
ss能力も無く、ナブラみたいにウィキッドでサーチできるわけでもないので不採用。
ナユタ
戦闘時に斬機をおろ埋できる装備魔法。
マルチを墓地に送って攻撃力を上げられるけど、攻撃力を上げるだけの装備魔法を採用する時代ではない。
帰納法
斬機がいるとフリチェ破壊できる罠。
ダランのサーチ先として、墓地斬機3枚揃わないときに使うために採用した頃もあったけども、ダイアでダランになんでも無効を付与できるようになったため超階乗だけでおkになり不採用。
マグマ
☆8シンクロチューナーで、戦闘で勝つと相手のカードを2枚破壊できる。
これが通るならファイナルが通るため不採用。
というか純粋に弱くない?
サイバネット・マイニング
サイバネット・マイニング。
絶対にいらない。
ガゼル、コーダー、ピカリ、シーホース、ドラコネット、フォーマッドら1枚初動カードなど、特定のキーカードがあるデッキでは採用され得るが、斬機にそのようなカードは無い。
斬機に採用している下級サイバース族モンスターは斬機モンスター、バランサー、デバッガーだが、少しずつ違いはあれどその全てがほぼ等しい価値である。
仮にマイニングを採用した場合、手札を1枚失ってそのなんの変哲もないサイバース族モンスターをサーチすることになる。
捨てても良いカードもシグマしか無いため、純粋に手札が4枚になるだけである。手札のクオリティは大して上がらない。
それでもよいなら採用してもよいが、サイバース族デッキだからと思考停止で採用するのはやめた方がよい。
ただ、コーダーのサーチ先として1枚だけ採用するならアリかもしれない。
それでも具体的な使い道が思いつかないため、その1枚すら不採用。
これくらいだろうか。
実際に採用していないのだから、あまりたくさんは思いつかない。
斬機のまとめ
これで、わたくしの思う斬機の基礎知識は全てである。
まとめると、斬機は先攻を取ってサイバース族2体から妨害+耐性+リソースを作り、ダラン単機からワンキルを目指すデッキである。後攻は取らない。マイニングはいらない。
応用知識が気になる人は、この記事をRTすると見られるようになるかもしれない。
自分で斬機を使う方が色々よく分かるとは思うけど・・・
これでこの記事はオシマイ。
オンライン大会が活発な時期はもうすぐ終わると思うけど、オンライン大会に限らずみんなも斬機、使ってみてね!
それでは。
画像:
遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
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