ゼンマイいまこう10(レスキャ=ガイド)
やあ。
2018年に発条補修ゼンマイコンが登場して以来長らく、我らがゼンマイはレスキューキャットやベイゴマックス、デスガイドやマジシャークなどを初動としてさまざまなコンボを行ってきた。
それは、CSに持ち込むような実用的なデッキとしてのゼンマイでもそうであったし、実用性皆無の見せコンボなどでも同様である。
自分の中でその常識は、現2025年までの7年間、変わっていなかった。
が、実はここ最近、その常識が覆ったのである。
きょうは、その驚くべき新事実を解き明かしていこう。
これまでの常識
ちなみに、あくまでも7年間自分の中で常識であっただけで、世の中の人にとっては普通に古い常識である可能性はある。粗悪すぎて常識ですらなかったかも。
一言で言うと「レスキャ初動は弱い」ということについてである。
ゼンマイの初動パターンを挙げると、以下のようなものがある。
・★3ゼンマイ+ss★3(レスキャ系)
・ss★3×2(ベイゴマ系)
・★3×3(ガイド系)
・マジ+シャーク
あとは一応マジ+セアミンとか、どれかの完全上位互換系の初動とかなので、主な(異なる)パターンは以上の4つと言ってもよい。
そして、以上4つは旧常識においての“弱い順”に挙げたつもりである。
ここでいう“強さ”とは最終的なゼンマイモンスターの展開量のこと。
それはゼンマイいまこう6(網羅系) - 螺旋式うぇーぶの時の最終盤面で出すロンゴミの素材数を見ればわかりやすくて、レスキャ系は5、ベイゴマ系とガイド系は6、マジシャークは7なのだ。
また、ゼンマイいまこう8(ゴーストリックの駄天使) - 螺旋式うぇーぶの時も、レスキャ系はFTK不可、ベイゴマ系はリトナ使用FTK可、ガイド系とマジシャークはリトナ未使用FTK可というように、初動に依って展開量の差が現れている。
なぜそうなのか、一応詳しく展開を追ってみよう。
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レスキャ系の場合、(ドッグ+ジャッカロープとして)
マイティssefネズssefドッグssマイティドッグでマイコンssefシャークサーチマイコンefネズ除外ネズssefドッグssネズドッグでマイティssefマジssシャークefssマジefマジssシャークef★3マジefシャークss
盤面:マイコン+マイティ+マジ+シャーク+マジ+シャーク(未)
となる。モンスター6体を埋め尽くす所まで展開できて、ここから他の色々なギミックに分岐していく。
これはロンゴミでいうと5素材。
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ベイゴマ系の場合、
マイティssefマジssマイティマジでマイコンssefネズサーチnsefマジssマイコンefネズ除外ネズssマジefマジss までやって、
盤面:マイコン+ネズ(未)+マジ+マジ(未)
となる。ここでネズでマイティを蘇生すればレスキャ系とほぼ同じ盤面に合流できるが、マジをリンク素材などで墓地に送った後にネズを起動すれば蘇生先をマジにできるので、レスキャ系と同じモンスター数を確保した段階でマジの権利が1回余っている。それが起因して、ベイゴマ系はレスキャ系よりも1体多い展開が可能なのだ。
つまり、ロンゴミでいう6素材が可能。
〜〜〜
ガイド系の場合、(ガイド+ミアンダとして)
マイティssefネズssミアンダネズでマイティssefマジssマイティマイティでマイコンssefシャークサーチマジefマジssシャークefssマジefネズssマイコンefネズ除外ネズss までやって、
盤面:マイコン+マジ+シャーク(未)+マジ+ネズ(未)
となる。これもネズで何かを単に蘇生すればレスキャ系に合流なのだが、ベイゴマ系同様蘇生先をマジにすればレスキャ系+1体の展開量が得られる。
やはり、ロンゴミでいうと6素材となる。
〜〜〜
マジシャークの場合、もうなんというか見るからに展開量が増える。正直レスキャ系+2どころではなくてもっと多いのだけど、ロンゴミはスペースの関係上7素材が限界なので、7以上は全て7になってしまう。ロンゴミでなくてもスペースの限界はあるので、マジシャークやそれ以上の初動(★3×2+シャークとか)はレスキャ系+2、ロンゴミでいう7素材の扱いにしておこう。
〜〜〜
…といった事情のおかげで、それぞれの初動には強さの大小関係があったのだ。改めて書くと、
レスキャ < ベイゴマ = ガイド < マジシャーク
ということである。これが、旧常識。
驚愕の新事実
レスキャ = ベイゴマ = ガイド < マジシャーク
としてよくなった。
平たく言えば、レスキャ系も6素材可能だった。
気づいてしまえば簡単な話で、こうすればよい。
(ドッグ+ジャッカロープとして)
マイティssefネズssefドッグssネズドッグでマイティss
盤面:マイティ+マイティ(未)
これで、ガイド系に合流である。なんで7年間気づかなかったんだ…
一応注意すべきなのはネズを含むレスキャ系、すなわちネズ+ss★3のパターンで、これはネズの枚数的にマイコンによるネズの貼り替えができないので、完全にガイド系に合流するわけではない。
が、例えば最新構築「今、ゼンマイが一番つよい!【遊戯王OCG】(- YouTube)」の展開においてはジャムフィーバー維持ルートのためにレスキャ系初動からガイド系に合流する必要があるのだが、展開的にネズの貼り替えが必要ないため、ネズを含むレスキャ系でも問題なく今回の新常識を適用してジャムフィーバー維持ルートが可能になる。つまり、一応注意こそ必要だが(いろんな構築において)問題ない場合も多い。
現状、実際にこの新事実が役に立った機会はまさにその大稲荷火FTKのレスキャ系初動のジャムフィーバー維持ルートだけなのだけど、今後新たなコンボを考える時に、(そういう時は最も弱い初動を前提に考えなければならないのだが、)旧レスキャ系前提ではなく新レスキャ系前提で考えられるということなので、間違いなく可能なコンボの敷居が下がると思う。
7年越しの、大革命だ…
おわりに
というわけで、旧常識「レスキャ<ガイド」を打ち破ったのは7年越しの新常識「レスキャ=ガイド」。
正直、みんなが知ってたのかどうかわからない。
気づけば当たり前すぎたからみんな知ってたような気もするし、でも7年間誰からも聞いたことなかったからみんな知らなかったような気もする。
別に元々知ってたよ〜という人や、同じように旧常識に囚われてたぜ!という人がいたら、ぜひ教えてください。コメントやXやマシュマロでもなんでもいいです。
これを糧に新たなコンボを考えて、より強力なゼンマイデッキを作っていきたいね。
それでは、おしまい!
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