螺旋式うぇーぶ(なみblog)

なみ/バラノラが長文を書きたいときのためのブログ

ポケモンUSMの急所率検証

1.はじめに

こんにちは。

ポケモンUSMが発売してから約半年、今年ももう下半期に入りました。梅雨も明けつつありますが、皆さんいかがお過ごしですか。

さて、皆さんはUSMが発売した直後の2018年1月ごろに、こんなことが話題になったのを覚えているでしょうか。

 「 ポケモンSM・USUMの「急所率」は第6世代より低下か!?解析により変更されたとの情報あり 」

急所率変動騒動です。上記のタイトルでggれば某まとめサイトがヒットすると思います。 概要は以下です。

 ORASまでは急所率は急所ランクごとに{(\frac{1}{16},\frac{1}{8},\frac{1}{2},1)}だったが、SMからは{(\frac{1}{24},\frac{1}{8},\frac{1}{2},1)}である。

USM時代に入ってからのまさかの発覚でした。

しかし、ソースはリーカーのソースコードスクショ?だけで、あまり信憑性が得られなかったのか、USM時代になっても急所率{\frac{1}{24}}はそこまで浸透せず、いろいろなサイトでの情報が統一されていませんでした({\frac{1}{16}}だったり{\frac{1}{24}}だったり。XY時代の噂で話題になった{\frac{1}{12}}というのも・・・)。

そこで、この急所率あやふや問題に終止符を打つべく、この度、私が急所率の検証を行いました。

その検証結果を、このページに記しておきます。

2.検証方法

3DSとUSMのソフトを2つずつ用いて、通信対戦を行う。

対戦の形式は、「ダブルバトル」の「ノーマルルール」。

互いにそれぞれパルシェン(下記個体)2体を選出する。

つららばり(PP30)を対面のポケモンに打ち続け、急所に当たった回数を計測する。

1試合につき試行回数は{30×5×4=600}回。

8試合行い、試行回数は{600×8=4800(=n)}回とする(十分すぎる回数)。

 パルシェンの個体:Lv.50、持ち物バンジのみ、攻撃最低、素早さ個体値31(4匹それぞれに努力値4,12,20,28を振る)、素早さの条件を満たして防御特化。こうすることで、つららばりのダメージが通常1、急所1~2、HPが235となり、150発をほぼ耐える。また、行動する順番が固定される。

3.検証結果

8試合のバトルビデオは以下です。

1試合目:J6UG-WWWW-WWWP-LQ5X

2試合目:4REW-WWWW-WWWP-LQ6L

3試合目:WYUG-WWWW-WWWP-LQ7S

4試合目:2KJG-WWWW-WWWP-LQ8J

5試合目:56EW-WWWW-WWWP-LQ9Y

6試合目:MM9G-WWWW-WWWP-LQAU

7試合目:X7HG-WWWW-WWWP-LQBP

8試合目:47EW-WWWW-WWWP-LQDX

それぞれの試合での急所に当たった回数の割合は以下です。

1試合目:19 /600

2試合目:23 /600

3試合目:27 /600

4試合目:26 /600

5試合目:22 /600

6試合目:23 /600

7試合目:24 /600

8試合目:16 /600

合計:180 /4800

4.考察

検証結果から、次のことが言えます。

急所に当たった回数の割合(標本比率):{\hat{p}=\frac{180}{4800}=\frac{3}{80}=0.03750}

その標準偏差:{σ=\sqrt{\frac{\hat{p}(1-\hat{p})}{n}}=\frac{\sqrt{77}}{3200}≒0.002742}

したがって、急所率{p}の95%信頼区間は以下となります。

{\hat{p}-1.96σ≤p≤\hat{p}+1.96σ}

{⇔0.03212≤p≤0.04287}

これと、急所率の候補を図に示したものが以下です。

f:id:psychicnaminami:20180707155821p:plain

上図の通り、急所率の候補(ここでは{\frac{1}{32},\frac{1}{24},\frac{1}{16}}とした)のうち95%信頼区間内にあるものは、{\frac{1}{24}}だけです(つまり、急所率が{\frac{1}{32}}{\frac{1}{16}}である場合、このような結果となる確率は5%以下であるということです)。

結論として、

急所ランク0の急所率は{\frac{1}{24}}に設定されていると考えて良いでしょう。

5.おまけ

急所ランク1の急所率も1試合分だけ調べてみました。

バトルビデオ:ZMLW-WWWW-WWWP-LQDU

急所に当たった回数の割合:75 /600

標本比率:{\frac{75}{600}=\frac{1}{8}=0.125}

標準偏差:{0.01350}

95%信頼区間:{0.09854≤p≤0.1514}

こちらも候補となりそうな{\frac{1}{12}≒0.08333}{\frac{1}{6}≒0.1666}区間外でしたので、

急所ランク1の急所率は{\frac{1}{8}}に設定されていると考えて良いでしょう。

6.まとめ

検証結果とその考察から、噂通り急所ランク0の急所率は{\frac{1}{24}}であると考えられます。

この結果は衝撃的なものです。

自分もそうでしたが、漠然と急所率は変わらず{\frac{1}{16}}だと思っていた人も多いのではないでしょうか(もしくは、情報が交錯していたが故に、自分の中でも結論が出ていなかったか)。

世間が普段から急所率にもっと関心があれば、今回のように情報の交錯は起きなかったかもしれません。

皆さんもこれを機に、急所率の値というものをもう少し意識してみると良いですよ。

そして、今後急所率の値を参照する機会がありましたら、あやふやな攻略情報に惑わされたりせず、自信をもってこの値を参照してください。

それでは、さようなら。

-追記-

つららばりのみで検証を行ったので、「連続技のみ急所率が低い」可能性を捨てきれません。

(2018/07/07)

参考

急所率検証 : ぱるしぇんさいきょーせつ

アクロマレポート: ポケモンXYのランク補正0の急所率の検証の追試

統計学の時間 | 統計WEB


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