螺旋式うぇーぶ

螺旋式うぇーぶ

バラノラが長文を書きたいときのためのブログ

斬機いまこう76(V-LANヒドラ)


やあ。
さいきん、MDでもOCGでもV-LANヒドラ及びその周辺カードを採用した構築をよく使っている。
しかし、そんな最近の構築についての話はほとんどXでしかしていなかった。
だからきょうは、そういった最近の構築の話を、今OCGで使っている以下の構築をベースにしながら考えていこう。

▼△▼△▼遊戯王デッキレシピ▼△▼△▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デッキ名:【0斬機V-LAN24.03.08】
メインデッキ:40枚
エクストラデッキ:15枚
サイドデッキ:15枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 モンスター 】26
エフェクト・ヴェーラー ×3
ガッチリ@イグニスター
パラレルエクシード ×3
増殖するG ×3
斬機アディオン ×3
斬機サブトラ ×3
斬機シグマ
斬機ダイア ×3
斬機サーキュラー
斬機ナブラ
斬機マルチプライヤー
灰流うらら ×3

【 魔法 】10
サイバネット・マイニング ×3
スモール・ワールド ×3
墓穴の指名者 ×2
抹殺の指名者
斬機方程式

【 罠 】4
斬機超階乗
無限泡影 ×3

【 エクストラ 】15
塊斬機ダランベルシアン
塊斬機ラプラシアン
エニグマスター・パックビット
リンク・デコーダ
リングリボー
転生炎獣アルミラージ
コード・トーカー・インヴァート
サイバース・ウィキッド
スプラッシュ・メイジ
Gゴーレム・クリスタルハート
トランスコード・トーカー
V-LAN ヒドラ
アクセスコード・トーカー
ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード-ネオテンペスト
サイバース・ディセーブルム

【サイドデッキ】15
エキセントリック・デーモン
ブルル@イグニスター
幽鬼うさぎ ×2
PSYフレームギア・γ
PSYフレームギア・δ ×2
PSYフレーム・ドライバー
コズミック・サイクロン ×2
ハーピィの羽根帚
三戦の才 ×2
大嵐
レッド・リブート

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このデッキは「構築王」によって作成されました。

V-LANヒドラギミックとは

最近よく好んで使っているV-LANヒドラギミックとは、展開成立および誘発貫通の要求値を下げるためのギミックである。
youtu.be
以上のようにモンスター2体分からV-LANヒドラを起動して、サーキュラやダラン初動でなくても超階乗を成立させることができるようになる。
また、誘発を受けた際にモンスターを召喚して貫通する場合にも
youtu.be
V-LANヒドラを起動して足りないダイアを揃えることができるようになるので、ネオテンの権利をパックビットのために残すことができるようになる。
現在の環境において、斬機の先攻展開:2ネオテン+超階乗にクリティカルに突き刺さる捲り札(深淵の獣、わらし、クロウ、一滴、壊獣、倶梨伽羅など)が流行して大量にサイドに積まれているわけではないので、2ネオテン+超階乗という盤面は成立さえすればチェンジ後ですらほぼ捲られて敗北することはない。
なので、先攻展開をより強固にするという方向性よりも、展開成立しない・誘発貫通できない確率を少しでも下げるという方向性の方が、より勝率に貢献すると考えている。
ゆえに、多少EX枠を多めに割いてでも、V-LANヒドラギミックを採用している。
(余談だけど、カードの採用というのは、どれだけ負けを勝ちにできるかが重要であると思う。「そのカードを使える頻度がどれだけ多いか」「使った場合にどれだけ勝てるか」「使えなかった場合にどれだけ負けるか」以上の3つの度合いが総合的に大きければ大きいほど、そのカードの勝率への貢献度が大きくなる。)

先攻展開

究極的には2ネオテン+超階乗さえ成立すればよいので、いまさら特に展開を説明する必要はない。
のだけど、サーキュラ単体★4斬機×2などのよくある初手からはもう少し展開を伸ばすことができるので、今の構築で特筆すべき展開を軽く紹介しておこう。
重ねてになるけど、そのちょっとした上振れは特にそれを目的にしているわけではないので、それのためにシンギュラリティやヒートソウルなどを採用するつもりはない。
あくまでも、今のEX構成でたまたまできるからやっているだけなのである。

サーキュラ→2ネオテン+超階乗+手札ダイア

youtu.be
これが、最低限の2ネオテン+超階乗に加えて、後続兼パックビットのコストにもできるダイアを確保する基本展開。
いまさら説明する必要はないけど、実際はこれをやっているよという紹介である。

サーキュラ→ウィキッド+2ネオテン+超階乗+手札ダイア

youtu.be
ウィキッドを残すことで、さらにもう1枚のサーチとネオテンの効果破壊耐性を得ることができる。
上の基本展開の上位互換なのだけど、裏目超融合を受けることである。
対面判明後、超融合が飛んでこないデッキの場合のみこちらに向かう。

他にも、ダイア+アディオンなどからはダイア入りを維持するために2ネオテン+ダラン+超階乗にするだとか、誘発+パラレルからはうらら泡の受けを良くするためにダランからではなくウィキッドから先に起動するだとかの分岐はたくさんあるけども、キリがないのでこの紹介だけに留めておく。

ガッチリ@イグニスター

この構築におけるガッチリの役割は二つある。
役割の一つ目は、スモールワールドの中継役である。
中継役としての候補は他にもスケーパーやグレニャード、イヴリースやトークンコレクターなど多岐に渡るけど、今回はガッチリにした。
理由は、ヴェーラー→サーキュラをニビル無しでやらなければならない(のでスケーパーやイヴリースはだめ)ことと、炎斬機及び誘発→うららをやらなければならない(のでグレニャードはだめ)こと、引いた時に特殊召喚できるor単体初動になる方が良い(のでトークンコレクターはだめ)ことが主となる。
特殊召喚はできるものの★4以下でないため誘発+ガッチリでは動けなかったり、パラレル→サーキュラのみ不可能であるなどデメリットもあるのだけど、パラレルはサーキュラに変換できなくてもそれそのものが展開札であるからセーフだし、後述のもう一つの役割も兼ねるため最終的にはガッチリを採用した。

役割の二つ目は、天盃龍に対する先攻プランである。
天盃龍に対しては、さすがの2ネオテン+超階乗でも燦幻荘の耐性を絡めた手数と深淵の獣や一滴、カイコロなどでクリティカルに捲られてしまう可能性がある程度あるので、先攻プランとしてガッチリネオテンを成立させることにした。
壊獣系の採用が少ない現状ガッチリネオテンを超える手段は天盃龍に存在せず、ターンを返してガッチリが切れるのを待ったとしてもそれまでに用意できる天盃龍側の妨害はたかが知れているので、成立さえすればあらゆる他の先攻プランより安心できると考えた。
天盃龍とのチェンジ後は選択権に関わらずサイドからブルル@イグニスターを投入し、以下の展開を行う。

サーキュラ→ガッチリ2ネオテン+超階乗(ブルル使用)

youtu.be
もちろん実際は天盃龍には誘発が1000枚採用されていて全くこの通りに展開ができるわけではないのだけど、超階乗を揃える動き(サーキュラ、ダラン)を止めるために2誘発、その後リンク値からのガッチリ成立を止めるために1誘発吐かせ、それでもネオテン自体は成立したりするので、それで十分勝利可能である。
天盃龍側が捲るためには、実質的にニビル・アトラクターなど全てを止める誘発を通すことが求められるのだ。
ちなみに、天盃龍以外の対面に対してもガッチリネオテンは先攻プランとして無難に強いので、デッキに採用している以上先攻時はいつでもついでに狙いはする。
一応、メイン戦の時点でガッチリ自体はメインデッキに入っているため、後攻を選択された場合は天盃龍前提でブルル無しでもガッチリネオテンを狙いにいく。

サーキュラ→ガッチリ1ネオテン+インヴァート+手札ダイア(ブルル未使用)

youtu.be
超階乗無しで、ガッチリネオテン鬼の腕組みが可能。
サーキュラ+アディオンなどさらにプラスできるカードがあれば、超階乗を添えることももちろんできる。

ガッチリプラン全般の注意事項として、ガッチリを展開に組み込む場合スモワの中継としては使用できないことがある。
しかしガッチリが無くてもG・ヴェーラー・パラレル以外はサーキュラに変換することができるし、G・ヴェーラーは天盃龍にはチェンジで減らすし、パラレルは変換しなくても展開できるため、問題にはなりづらいけど注意しなければバグって死ぬ☠

採用カード

メイン

サーキュラ
最強の制限カード。サーキュラーという言葉の意味は数学をやっていてもよくわからない。

マイニング×3、スモワ×3
サーキュラ発動から始める展開が最も強いので、最大枚数。サーキュラ制限では甘えることはできない。

パラレル×3
素引き時の展開能力がサーキュラに次いで高いので最大枚数。甘えることはできない。

ダイア×3、アディオン×3、サブトラ×3
おそらく現OCG斬機において最も型や思想によって枚数が異なるであろうカード。先の4種に次ぐ展開札としては他にはディフェンサ荒魂などが存在する。サーキュラの枚数が少ない現OCG斬機において、展開で重視したいのはサーキュラへたどり着くことである。その点において、最強なのはひとえにダイア+アディオンダイア+サブトラという組み合わせである。これら2枚組はほぼサーキュラそのもの、実質マイニングやスモワと同じくらいの価値を持っている。ディフェンサや荒魂でも、2枚組前提でアディオンやサブトラと一緒に持っていればたしかに誘発の貫通はできるのだけど、そこからできるのは一旦はリンク値による展開のみであって、即座にサーキュラにたどり着いていないという点でダイア+アディオンに劣る。後手においてはもっと顕著で、簡単な着地狩りを耐えられないディフェンサや一旦は非サイバース2体分を生み出すことしかできない荒魂よりも、非召喚権で直接確実な手数にできるアディオン・サブトラ、召喚権で2体分でもありダイア入りという選択肢も取れるダイアの方が、妨害のを乗り越える力が出せる。…というような気がするので、先の4種に次ぐ展開札として最大枚数。好みで選んだだけかもしれない。

シグマ
2枚目があるとスモワで飛ばすことができるようになるし、素引き時もアディオンサブトラと組み合わせる前提なら召喚権として2体分になれるので2枚採用するのもそこまで嫌いではないのだけど、デッキの他の全てのカードがその2枚目よりも優先したいカードだったので、最低限の1枚。

ナブラ
V-LANヒドラギミックで必要になるので、最低限の1枚。素引き時に弱いカードでも、下振れを支えていると考えると心は穏やか。

マルチ
後手、(サーキュラ・パラレル・)ダイア・アディオン・サブトラでの妨害をひたすら乗り越えて、踏み切った先のサイバース2体分からマルチネオテンでワンキルを成立させるために、最低限の1枚。これも実質、後手の下振れ(妨害によって下振れさせられた)を支えるカードなので心は穏やかに。

ガッチリ
上の項の通り。

その他誘発など
環境上位のスネークアイ系・粛声などに対して有効であるという前提で、他の対面にも無難に使用できるヴェーラー・泡を最大枚数。同じ理由でこれらに次いでメインに入れたいのは三戦の才なのだけど、40枚を超えてしまうくらいなら入れたくはない。後はうらら・G・指名者など必須なカードたち。

エクストラ

必須カード
ダラン、ラプラ、アルミラ、デコーダー、メイジ、トランス、ネオテン、ディセーブルム。抜くわけがない。

V-LANヒドラギミック
V-LANヒドラウィキッド、リングリ、インヴァート。現状上の8種以外にほんとに必須なEXのカードは無いと思っているので、それらに次ぐ優先度を持つEXのカードとしては下振れを支えるこれらV-LANヒドラギミックを採用。ガッチリプランのためにも必要なので、役割を兼ねられている。

パックビット
ネオテンの権利を妨害のために2回使うという前提で他の妨害を用意していないので、今回の構築では必須。モンスターに対して使うなら基本的にはアグリゲーターより強いので、ディセーブルムと合わせてバランスよく妨害して手数による乗り越えをさせないようにするためにこちらを採用した。

クリスタルハート
先攻3ターン目に動けるカードとしてと、先後関わらずメイジトランス後ネオテン前に妨害を受けた際の最後の貫通手段としてと、守備表示だけの盤面から貫通付与でワンキルを取る手段としてあると便利なので採用。

アクセス
守備力が高くてハートネオテンでワンキルできない時や、先攻時に出されたファンタズメイや深淵の獣、後攻時バトルフェイズでリトルナイトを踏んだ後など本当に諸々の状況で相手の盤面を処理しなければならない時にあると便利なので採用。アプデが無くてもV-LANヒドラギミックでナブラからマルチアクセス(10600)を成立できるのでワンキル手段にはちゃんとなっている。

サイド

PSYフレーム
γ、δ×2、ドライバー。環境上位のスネークアイ系・粛声などに対して有効であるという前提で、他の対面にも無難に使用できる、ヴェーラー・泡よりも強力な後手札。

エキセントリックデーモン
PSYフレームを投入した場合に、スモワでPSYフレームをサーキュラに変換できるようにするカード。ニビルだと粛声に投入することができないので、スネークアイ系や粛声などの先攻札のサモリミ、スキドレ、そうでなくても威光を割る選択肢をスモワから取れるこれを採用。罠デッキに対する、スモワ込みでのバック割りも兼ねる。

ブルル
先の通り、天盃龍への先攻プラン。他のデッキに対しても暇なので先攻時は投入して、ガッチリネオテンは狙うけど固執はしない。

三戦の才×2
天盃龍の捲り札は無視できるので、誘発に対して強く出られるようにするカード。あまり天盃龍にばかりサイドを割いてもいられないので、他の対面にも無難に打てる三戦の才を採用。

うさぎ×2
同じく天盃龍に対する三戦の才以外のカード。同様に、粛声などへの誘発も兼ねる。

コズサイ×2
同じく天盃龍に対する三戦の才以外のカード。こちらは、神碑など罠デッキへのバック割りも兼ねる。

バック割り
羽根、大嵐、リブート。神碑など罠デッキに対するカード。

以上の通り、天盃龍と神碑へのカードが大半を占める。
スネークアイ系や粛声などはメインデッキの誘発で戦える一方、天盃龍や神碑はメインデッキの誘発をほとんど抜かなければならないので、必然的にこうなる。

おわりに

以上、現在OCG環境で使用している斬機デッキは、V-LANヒドラギミックで下振れを支えたり、天盃龍に対してガッチリプランを取ったりする形となった。

最近いまこうをめっきり書いていなくてサーキュラ制限後の常識や従来とは異なるEX構成などの話は今回初めてすることができたので、何か情報の不足があったらぜひXや質問箱で聞いてください。

それでは、おしまい!

X→https://twitter.com/psychicbaranora