プロキシー・ホースが登場した。
その効果はこれまでに前例の無い「自身以外を手札からリンク素材にできる」という、なんともおもしろそうな、強そうな効果である。
きょうは、このプロキシー・ホースは本当におもしろいのか、また、強いのか、といったプロキシー・ホースの使い道をガチで考えていこうと思う。よろしく。
純粋に効果を眺める
(再掲)
コイツが場にいると、手札のモンスターを1体だけリンク素材にできる。
要は、手札のモンスターをリンク値に変換するカード…(*)の一種ということか。
(*)みたいなカードは、形態は違えど他にもたくさん存在する。
自身を手札から特殊召喚できるバックアップ・セクレタリー、他のカードを手札から特殊召喚できるウィジェット・キッド、召喚権を増やすバランサー・ロードなど。
プロキシー・ホースはそれらの一環と考えてよいだろう。
となると、プロキシー・ホースを使うにはこれらより勝る点を見つける必要がある。
それを探そう。
類似カードとの比較
プロキシー・ホースの効果が判明したときに、真っ先に話題になった使い方がある。
それは、「コーダーと組み合わせてメイジをssし、メイジでコーダーを蘇生する(手札リンクならなんでもよいが)」というもの。wikiにもこのコンボが書いてある。
これは、プロキシー・ホースにしかできないのだろうか。他の類似カードではどうだろうか。
・バックアップセクレタリー+コーダー
コーダーns、バックアップss、2体でメイジ
・ウィジェットキッド+コーダー
ウィジェットns、コーダーss、2体でメイジ
・バランサーロード+コーダー
バランサーns、コーダーns、2体でメイジ
できた。当たり前だ。
どれも手札から1体分を吐く能力を有したカードなので、プロキシー・ホースもそれらと同様のことをしているにすぎない。
このコンボはプロキシー・ホースの(他に勝る)有用性足り得ない。
別にコーダーやメイジを使わなくても同じである。
例えば、コーデックで光属性としてサーチしインヴァートで場に出して効果を発揮!といった状況においても、バランサー・ロードとやっていることは同じだ。
手札からリンク素材にする意味
手札のモンスターをリンク値に変換する他のカードは、どれもそのモンスターを場に出すことでリンク値に変換できていた。
しかし、プロキシー・ホースはそうではない。
手札のカードを、手札にあるままリンク素材にできるのだ。
この違いこそ、プロキシー・ホースの本質的な使い道となり得ないだろうか。
場に出すという行為がネガティブになる状況・・・
場に出せないモンスターをリンク素材にする
場に出せないモンスターは、これまでの方法ではリンク値に変換できない。
しかし、プロキシー・ホースならば可能である。
サイバース族の特殊召喚モンスターは現時点で7種類いる。
ストライピング・パートナー
双星神 a-vida
デグレネード・バスター
嵐竜の聖騎士
サイバース・マジシャン
転生炎獣エメラルド・イーグル
ウォーターリヴァイアサン@イグニスター
また、サイバース族関連カードには、手札に加えたターンの召喚・特殊召喚を制限する効果をもつ転生炎獣サンライトウルフというのもある。
プロキシー・ホースはこれら場に出すことができないモンスターまでもをリンク値に変換することができる、唯一のカードである。
これはプロキシー・ホースの立派な、それはもう立派な使い道と言っても良いのではないだろうか。
特殊召喚する行為を控える
現代では、相手がモンスターを特殊召喚した回数や召喚・特殊召喚したモンスターの数をネチネチと数えて、それに応じて罰を与えるというサディスティックな趣味を持ったプレイヤーが一定数いる。
真面目なことを言えば、増殖するGや原始生命態ニビルが蔓延している。
そんなカードが警戒される、特殊召喚を1回でも少なく済ませたい状況でリンク値を伸ばせるカードこそプロキシー・ホースである。
例えばサイバース+コーダー+1枚からアクセスに行きたい状況において、その1枚が
バックアップなら
サイバースns、バックアップss、メイジss、バックアップss、アクセスssと5回召喚・特殊召喚をすることになるけども、
プロキシー・ホースなら
ホースns、メイジss、ホースss、アクセスssと4回でアクセスまでたどり着ける。
(この例だとホースの代わりにジェネレータなどでも4回だけど、ホースでなきゃいけないときがきっとある。コード・トーカーモンスター以外を出したいときなど)
4と5の間には、そこに無数の有理数が稠密に存在することからも分かるように、とてつもなく大きな壁がある。
これも、プロキシー・ホースの本質的な使い道となって然るべきだ。
そもそも②がある
そもそも②がある。
これまで、プロキシー・ホースの色々な使い道を探してきて、暗に使い道に乏しいことを嘆いてきたけども、そもそも②がある。
②はエクストラのリンクモンスターを回復するという普通に替えの効かない唯一無二の効果であって、たとえそれがどんなに弱そうであっても、プロキシー・ホースの本質的な使い道となる。
テキスト通りに処理をするだけで役割を全うできるので、使い方の具体例など言うまでもない。
ステータス
もはやこの記事の核心部分は終わっているのだけども、これに触れないのもモヤモヤするので触れておく。
このプロキシー・ホース、攻撃力1100・守備力1100となっている。
クリッター・ウィッチでサーチ可能だとか奈落に落ちないが落とし穴には落ちるだとか月読命ラインだとかいうイニシエの特徴はどうでもよく、これは機巧狐-宇迦之御魂稲荷のリクルートラインである。
だからといって何が起こるわけでもないと思うけど、これを利用した宇宙コンボを作りたい人は作れるので挑戦してみるといいと思う。
結局
結局、どうなのか。
プロキシー・ホースの使い道は、
・場に出せないモンスターをリンク値にする
・特殊召喚回数節約
・②
・宇迦之御魂稲荷()
などが思いついた。
もちろんどれもプロキシー・ホースの本質的な、それはもう立派な使い道なんだけど、正直これしかないなら使いたい場面が無い。
よわい。ごめん。
でも、よい。
最初見たとき、ホントに使い道が無いと、これを入れるデッキなどまるで一つも無いと、本気で思った。
でも実際は、その能力の強さこそ控えめなものの、プロキシー・ホースにしかできない役割がいくつもあったし、なんなら現在環境で活躍中のコード・トーカーでGやニビルケア、エクストラ回復として採用されなくもない(可能性がある(と思われる(気がする(しない))))。
そしてもちろん、手札リンクという珍しいテキストのおかげで、今後の新規カードによる無限の可能性を秘めている。
そんなプロキシー・ホース、ぜひみなさんも手にとって、そして、その使い道、使い道の弱さを実感してみてはどうだろうか。
そうすることでまた新たな使い道、希望の光も見えてくるに違いない。
プロキシー・ホースに輝かしい未来を・・・
それでは。