やあ。
斬機には、幻の構築タイプ“マグマ型”というものが存在していた。
そして、そのマグマ型の派生として、一応アイデアだけ出していた“60型”というものも、存在していた。
(→斬機いまこう53(色々な型の斬機) - 螺旋式うぇーぶ)
これらの構築タイプはOCGでは、γの制限化、抹殺の制限化、強貪の準制限化によりほぼ消滅したものと考えていたけど、マスターデュエルではこれらのカードは無傷である。
また、何故かは分からないけどよりにもよって隣の芝刈りが無制限なのである。
60型改め、“芝マグマ型”の復権だ。
▼△▼△▼遊戯王デッキレシピ▼△▼△▼
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デッキ名:【0斬機芝マグマ22.02.21】
メインデッキ:60枚
エクストラデッキ:15枚
サイドデッキ:0枚
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【 モンスター 】37
コード・ジェネレーター
ドットスケーパー
バックアップ・セクレタリー
バランサーロード ×3
パラレルエクシード ×3
マイクロ・コーダー
レディ・デバッガー ×3
増殖するG ×3
妖精伝姫-シラユキ
斬機アディオン ×3
斬機サブトラ ×3
斬機シグマ ×3
斬機ダイア ×3
斬機ナブラ
斬機マルチプライヤー
灰流うらら ×3
PSYフレームギア・γ ×2
PSYフレーム・ドライバー
【 魔法 】17
おろかな埋葬
サイバネット・クロスワイプ
サイバネット・マイニング ×3
ハーピィの羽根帚
墓穴の指名者 ×2
強欲で貪欲な壺 ×3
斬機方程式 ×2
転生炎獣の聖域
隣の芝刈り ×3
【 罠 】6
バージェストマ・ディノミスクス ×3
斬機超階乗 ×2
虚無空間
【 エクストラ 】15
塊斬機ダランベルシアン ×3
塊斬機ラプラシアン ×2
炎斬機ファイナルシグマ
炎斬機マグマ
リンク・ディサイプル
リンク・ディヴォーティー
転生炎獣ベイルリンクス
コード・トーカー・インヴァート
サイバース・ウィキッド
スプラッシュ・メイジ
トランスコード・トーカー
アクセスコード・トーカー
【サイドデッキ】0
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このデッキは「構築王」によって作成されました。
忘れてはいけないのは、あくまでもこの芝マグマ型はわりと普通の斬機デッキであり、基本的なやることはいつもの斬機デッキと全く同じということである。
すなわち、先攻ではいつもの展開方法でウィキッド+3素材超階乗を構え、後攻ではファイナルorアクセスによるワンキルを行うという方針は同じなのである。
ただ、先後どちらにせよ状況によって変わる取れる選択肢が、多少異なるのが特徴なのだ。
まずは、その芝マグマ型特有の行動方針を確認しておこう。
方針
芝マグマ型の強みは、継戦能力である。
従来の斬機では弱点となっていた、ワンキルできない時or失敗した時に負けるという点を、マグマ+方程式の盤面解決+後続確保によって補うというのが、最大の構築方針となっている。
他の採用カードもそれに合わせて、ワンキルや先攻展開を補助することよりも、ターンを跨いでビートダウンを継続することを目的とする。
次は、その採用カードについて確認しておこう。
採用カード
マグマ
構築の起点。
サイバース2体で出せるカードとしては、リンク2と比べれば打点や除去能力に優れており、ワンキルできない際に向かうことで、展開の良い妥協点になる。
仮に除去されても方程式をサーチでき、実は方程式で蘇生できるモンスターの中では全カードプールの中で本当に最も強力なカードであるので、マグマ方程式ループを組むだけで3500打点2枚破壊ビートダウンを継続できる。(←頭マグマか?とか言ってはいけない)
方程式
マグマでサーチしてマグマを蘇生するカード。
一応斬機と合わせて初動っぽくもなるけど、2枚初動の片割れにはならないので素引きは結構ギリギリ。弱い寄り。
なるべくマグマループしたいのでホントは3枚積みたいけど、初動がこれなのでさすがに3枚はやめた。
とはいえ2枚は無いと結構な頻度でデッキからいなくなってしまい、そうなるとマグマを出す意味がほぼ無くなりマグマに傾倒するこのデッキでは取れる選択肢が大幅に減るので、2枚。
超階乗、ラプラ
各2枚。
普段は1枚だけど、超階乗はマグマのサーチ先にもなることと、芝強貪の飛びや、継戦のために2回打つことを考えて2枚。
芝で斬機を溜められるので、超階乗素引きは芝と一緒であれば非常に強力に働く。
ちなみに、ダランも当然3枚がよい。
隣の芝刈り
マスターデュエルでなぜか無制限になっていた劇ヤバパワーカード。
役割は、斬機の種類を溜めることと、シグマ、スケーパー、シラユキを落としてモンスターを展開すること。
特に、シグマを含む斬機3種類+シラユキが落ちた場合、シグマとシラユキを蘇生してダラン、超階乗サーチとすることで3素材超階乗が1枚で揃う。
Gの受けが良い先攻盤面の形成がしやすくなるので、やはりまぎれもないパワーカードとなる。
方程式や超階乗の多積みとも相性がよい。(蘇生先を落とせるので)
強貪
マスターデュエルでは無制限の、芝と同じく引くだけ強いパワーカード。
最大のデメリットである飛びも、60枚であることや超階乗方程式の多積み、ワンキルしなくてもよい(からマルチが飛んでも耐える)方針によってかなり緩和されている。
γ
マスターデュエルでは準制限の、強力な手札誘発。
もとより斬機では先攻展開後はディサイで手札を戻せるので使いやすかったけど、芝、強貪、マイニングに対する灰流、シグマに対するGにもこの構築では打ちやすくなっているので、なお強力。
場に出た後は、γはリンク素材にするか、2体でマグマを出せばよい。
ディノミスクス
Gを通された時やワンキルできない時にはターンを返して継戦することが方針であるため、罠みたいなカードがあるとよい。
マスターデュエル環境で使うことを想定すると、スキルドレインに対処する役割も兼ねられるコレが優秀かなと思った。
シラユキ
芝で落として強いカード。
妨害になるのはもちろん、シグマと合わせて墓地リソースだけからランク4を組めるのが強力。
バランサを除外して展開補助したり、手札に来たときはバランサでssしたりできる。
もしくは、普通にマイニングかディノミで捨てる。
スケーパー
芝で落として少し強いカード。
他には、デバッガ+ジェネがあるのでジェネの落とし先になったり、ウィキッドの除外でssしたり、マイニング、ディノミで捨てたりする。
一応アディオンかサブトラとは組めるので、初動としてはギリ許容。
聖域
宗教。
というのは冗談で、本当は芝や強貪で灰流を見られるこの構築ではもはやいつもの灰流ケアという概念はあんまり意味がないと思うんだけど、さすがにマイニングを絡める動きのときに聖域があるか無いかが手札が足りるか足りないかを支配することがあるので、手札コストのために採用。
いらなそうなら抜くけど、たぶんいると思う。
サイバース枠
ありったけ。
マイニング3、ジェネコーダー両採用、スケーパー、おろまいで31。
それに加え芝3、強貪3、方程式2あたりも初動として換算できることもあるので、デッキが60枚であることを考慮すればこれくらいの枚数が妥当だと思う。
ジェネコーダー両採用は、飛びによってデバッガが使いにくくなるのを避けるためでもある。
芝の感じ
さて、この採用カードを見れば大体デッキの雰囲気は分かったと思うけど、一つ重要な点は芝を打った時にどういう感じになるかである。
では、忖度無しでデッキを20枚めくってみて、どうなるかを見てみよう。
(初手は考慮せず、単に20枚をめくってみる。芝を打ったときの状況とは厳密には少しだけ異なるけど、大体同じである)
1回目
斬機3種類(シグマ含む)
2回目
斬機2種類(シグマ含む)
バランサ
3回目
斬機4種類(シグマ、ナブラ、ダイア含む)
スケーパー
バランサ
4回目
斬機1種類(ダイア)
シラユキ
バランサ
…となった。
やはり、完全に芝だけで先攻展開成立!とはなかなかならなそうではあるけど、これだけ展開に関わるカードを落としてくれるのであれば、残りの手札での展開成立やGの止まり所を作るというのは期待できる。
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以上、マスターデュエルでリミットレギュレーションがかなり味方をしている芝マグマ型の考察だった。
構築はこの記事を書きながら考えたためまだ当然組んで使用したわけではないのだけども、おそらく現マスターデュエル環境が最も芝マグマ型、ひいてはマグマ型を活躍させられる環境なのではないかと気づいてしまったので、俄然やる気は出てきた。
そのうち組んだらYoutubeチャンネルでライブ配信をやったり動画を投稿したりするかもしれないので、そのときはよろしく✌️
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それでは、おしまい!